朝晩に冷え込む日が増えると、しまっていた暖房器具を使い始める時期です。久しぶりに電源を入れる前に、コードや本体、周囲の環境を確認しておくと、異常に気づきやすくなります。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、2020~2024年に通知された主な暖房器具の事故が596件あり、その約8割を電気・石油ストーブやファンヒーターが占めたと公表しています。この記事では、同機構の注意喚起をもとに、家庭で確認しやすい項目を器具別に整理します。
電気ストーブ・電気ファンヒーターの使用前チェック
- コードとプラグ:被覆のひび・破れ・硬化、プラグの変形・変色、コンセントのゆるみがないかを目で確認します。コードを強く引っ張ったり、無理に曲げたりしないでください。
- 本体の異常:変色・変形、焦げ臭さ、異音、運転の停止や不安定さが過去になかったか思い返します。異常を感じた製品は再使用しません。
- 転倒時の安全機能:機種によって機能や確認方法が異なります。取扱説明書に記載された手順だけで確認し、説明書がない場合や動作に不安がある場合はメーカーに相談します。
- リコール情報:本体のメーカー名・型番を確認し、NITE SAFE-Liteや消費者庁のリコール情報で対象になっていないか調べます。
石油ストーブ・石油ファンヒーターの確認
- 本体の置台、吸気口、燃焼部の周辺にほこりがたまっていないか確認し、取扱説明書に沿って清掃します。
- 対震自動消火装置の確認方法は機種ごとに違います。説明書の手順に従い、自己流の試験は避けます。
- 燃料には新しい灯油を使います。昨シーズンの灯油が残っていても使用せず、処分方法は購入店などへ相談します。
- 給油前に必ず消火し、給油口のふたが確実に閉まったこと、燃料が漏れていないことを確認してから本体へ戻します。
使う場所と使い方も点検する
電気・石油を問わず、衣類、布団、カーテン、紙類など燃えやすい物を暖房器具の近くに置かないでください。洗濯物を器具の上や近くで乾かす使い方も避けます。地震や接触で物が倒れたり、衣類が落ちたりすることがあります。
外出・就寝時は器具を消し、使用中はその場を離れないのが基本です。石油暖房器具は、製品の説明書に従って定期的に換気します。電源コードを家具の下に通す、束ねたまま使う、容量を超えるたこ足配線をすることも避けましょう。
異常を見つけたときの対応
異音、焦げ臭いにおい、異常な熱、コードやプラグの傷み、燃料漏れなどがあれば使用を中止します。安全に操作できる状況で電源を切り、電気製品はプラグを抜いて、販売店またはメーカーへ相談してください。燃料がこぼれた場合は点火せず、機器内部に入った可能性も含めて専門窓口の指示を受けます。
停電や災害のあとに電熱器具を再使用する場合も、コード・本体・周囲に損傷や水濡れがないか確かめてください。停電復旧時の通電火災を防ぐ注意点は、停電後の家電と食品の確認方法も参考になります。
まとめ:シーズン初日に短い点検を
暖房器具を使う前は、電気製品ならコード・プラグ・本体・安全機能・リコール、石油製品ならほこり・消火装置・燃料・給油口を確認します。器具の周囲を片付け、説明書どおりに使うことも大切です。異常があれば「様子を見る」ために使い続けず、販売店やメーカーに相談しましょう。
参考情報
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